2025NEW環境展の基本情報:日程・会場・入場方法
2025NEW環境展(N-EXPO 2025 TOKYO)は、2025年5月28日(水)から5月30日(金)までの3日間、東京ビッグサイトの東展示棟および屋外会場で開催されました。私は最終日に行って来ました。
1)展示会開催の背景と注目される理由
世界的な気候変動問題や、持続可能な社会の実現に向けた課題解決が急務となっていることが挙げられます。政府や企業がGX(グリーン・トランスフォーメーション)やSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を推進する中で、最新技術を広く共有する場として、当展示会の重要性が高まっているように思います。NEW環境展では廃棄物処理、リサイクル技術、大気・水質・土壌汚染対策技術などが展示され手まして、かつ地球温暖化防止展では、CO2削減技術や再生可能エネルギー、省エネルギーに関するソリューションが提案されておられており、以前と比較すると展示テーマが幅広になったと思いました。私は、特に水処理に関係するブースやリサイクル関係のブースに行って来ました。
以下私が立ち寄ったブースの内容です。
①PFAS吸着分解技術
例のPFAS及びPFOS処理関係では,活性炭による除去や薬剤による不溶化技術等を各社開発されておられます。その中では、ある会社では、ある日本の山から採掘している砂を化学修飾させることで、PFASがその砂に吸着し、その後分解する剤を開発されたようです。PFASは撥水性ではあり、C-F結合が連なり、スルホン酸やカルボン酸を有します。C-Fの結合エネルギーは高いので中々分解しずらい化合物です。今後は注目していくべき技術ではないかと思いました。
②リサイクル技術
再資源化やリサイクル技術も2025NEW環境展での大きな見所です。今回は、建設系混合廃棄物の処理残渣を在料として精選加工をして、土木資材を製造する会社さんを訪問しました。この企業さんは、いろいろ排出される廃棄物をきめ細やかに「可燃性廃棄物」と「非可燃性廃棄物」に選別されており、その点がポイントだと感じました。またその後の固化技術のための薬剤や機械選定も重要ではないかと思いました。
③サーキュラーエコノミーを推進する取り組み
サーキュラーエコノミーも今後の環境政策においても中心的な課題となっています。今回の展示会では、畜産廃水系のメタンバイオ反応に発電による企業の参加数は以前より増加したように思います。また下水を肥料に変化する企業さんも見られました。単なる「廃水」として、水処理し、放流や廃棄とするのではなく、循環型社会への取り組みを実施し、有価物に変換する考え方が大切だと思いました。
このような展示会関係には積極的に参加し、投稿していくつもりです。(2025年6月1日)