新年あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
今年最初の投稿は廃水処理に関する内容を掲載致します。

「BODの数値が高いと指摘されたが、具体的に何をすればいいのかわからない」
「排水処理設備はあるのに、なぜかBOD値が安定しない」
「規制値をクリアするために、もっと効果的な方法はないだろうか」
このような悩みを抱える工場や製造部での排水管理担当者の方は多くお見えになると思います。BODは排水の汚れを示す重要な指標です。BOD管理は重要でかつ押さえるべきポイントがあります。
本記事では、まずは、BODの基礎知識から測定方法、他の指標との違い、そして効果的な削減方法まで解説します。
◆BODとは?水の汚れを示す指標
まずは、BODという指標の本質を理解することから始めましょう。その重要性と企業活動への影響について解説していきます。
1)BODの正式名称と定義
BODは「Biochemical Oxygen Demand(生物化学的酸素要求量)」の略称です。日本語では「生物化学的酸素要求量」と呼ばれています。簡単に言えば、BODとは「水中の有機物を微生物が分解する際に消費する酸素の量」を示す指標となります。特に値が高いほど、水中に微生物のエサとなる有機物が多く含まれていることを意味しているのです。
生物的な廃水処理する場合、色々な微生物等が、その汚れを餌として、食べてくれる(分解する)のですが、その時に、微生物は、酸素を消費するのでその酸素量を数値化したものです。
単位はmg/L(ミリグラムパーリットル)で表されます。たとえば「BOD 10mg/L」という場合、1リットルの水中の有機物を分解するのに10mgの酸素が必要という意味になります。
2)BODの重要性
BODが水質管理において重視される理由は、環境への影響を直接的に反映する指標だからです。では、BODが高いと具体的にどのような問題が起きるのでしょうか?
まず、有機物が多い水域では、微生物が活発に活動して酸素を大量に消費します。その結果、水中の溶存酸素(DO)が減少していきます。酸素が不足すると、魚などの水生生物が生きられなくなり、生態系のバランスが崩れてしまうのです。
さらに、酸素が極端に少なくなると、嫌気性微生物が活動を始めます。これらの微生物は、メタンや硫化水素などの悪臭物質を発生させるため、周辺環境の悪化につながります。夏場に池や川から異臭がするのは、このメカニズムによるものです。
また、BODは有機物汚染の程度を示す代表的な指標として、世界中で採用されています。測定方法が確立されており、過去のデータとの比較も容易なため、水質管理の基準として最適なのです。
3)BODが高いとどうなる?企業が直面するリスク
企業にとって、BODの管理不足は深刻なリスクをもたらします。まず最も直接的な影響は、法的なペナルティです。
日本の水質汚濁防止法では、BODの許容限度として、160mg/L(日間平均 120mg/L)と定められており、更に地方自治体では、水質汚濁防止法よりも、厳しい許容値が定められています。許容値をを超過した場合は、行政指導や改善命令が出されることがあり、更に悪質な場合では、操業停止などの厳しい処置が下される場合があります。ですから、きちんとした廃水処理を日頃から心がけることが肝要だと思われます。
4)BODの管理の仕方
一言で「BODの管理」といいましても、各会社の製造物や廃水処理装置も各々異なりますので、簡単なものではありません。日頃の廃水管理値も徹底されておられているとは思いますが、活性汚泥処理されている場合の鍵になることを記載します。
・原水は一定量で一定濃度の流量を処理する。
・DO(溶存酸素)をなるべく高めにする。
・活性汚泥の濃度や量をなるべく一定とする。
次回はこの3点について詳細を記載しますので,またお読みください。
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